世界経済を支えるIMFの仕組み

IMFのストレステストとは

IMFは、世界の経済を安定化させるために、投資家にとって重要な「信頼のおける情報」を入手し公表することも大事な役割として担っています。例えば世界の経済においては「株式」「通貨」「国債」が多く流通していますが、これらの投資商品の後ろ盾になっているのは、国の経済を支える大企業であったり、あるいは国政府そのものだったりします。

それらの組織は、自分たちの利益を確保するために、情報を出し惜しみしたり、マイナスの情報を隠すこともあります。通貨も国債も、その国が赤字だらけで配当金を払う気力もなくなる、と言われたら誰も購入しないでしょう。ですが、IMFはこれらの情報をしっかりと報告させ、投資家にとって信頼のおける情報を周知することも重要な役割として担っているのです。

特にIMFでは、ストレステストを行って国の財政状況を世界中に公表することを行っています。もともとストレステストは、銀行や国家などの経営内容が安全かどうかを、第三者機関が調べる検査のことです。単なる検査ではなくて、「もしこの国の経済成長がマイナスになったらどうなる」「もし通貨の相場が急激に上昇した場合」など、国の財政にとってマイナスのアクシデントが起きた場合、どれだけ耐えうるかを調べるのが、IMFのストレステストです。

逆を言えば、これだけのストレスがかかってもこの国は大丈夫、と世界的な機関がお墨付きをくれるのであれば、これほど頼もしいことはありませんよね。厳しいテストではあるのですが、その分得られる信頼は各国の経済を安定化させるために非常に有益な結果となることもあるのです。