世界経済を支えるIMFの仕組み

IMFが世界経済に与える影響

IMFが世界経済にどれくらいの影響を与えることができるのか、そのすべてを理解している人はなかなかいません。IMFは正式名称を「国際通貨基金」といい、加入している政府からの出資金を原資として、世界に影響を及ぼす為替の急激な変動などを抑えるための為替介入や、財政危機に陥っている政府への融資を行うことを主な役割としています。

特に、為替の急激な変動は日本にとっても非常に憂慮すべき出来事です。円高ドル安が進めば輸出産業は商品が売れなくなり、加工産業で成り立っている日本経済はまさに危機に瀕するわけです。その円高ドル安が急激に進行しないよう、世界経済に悪影響が出ることを防ぐためにIMFが為替市場で通貨を購入する介入を行うことがあるのです。もちろんドルの都合が悪くなれば、逆に介入されて円の相場を変動させようとする場合もあります。いずれの場合も「急激な変動」を避けるための介入によって、世界経済の安定化を図る取り組みを行うのです。

またIMFでは、財政危機に陥っている政府への融資も重要な役割です。以前ですと韓国やタイがアメリカの為替市場暴落の影響を受けて、通貨価値が急激に暴落した結果、国内から外貨が流出してしまい、政府の資産も目減りしてしまったのです。その際、政府の財政を安定化させるためにIMFが資金を貸し付ける場合があります。

ただし、資金を貸し付けるからには、きっちり返してもらえるように必要な指導を行ったり、その国の経済構造に起因する欠点を解消するための是正勧告を行うのもIMFの重要な役割です。資金も出すが口も出すというのが、IMFと各国政府との関係ともいえます。